- 組織名
- 八重山議会
- 開催日
- 1949年02月26日
(昭和24年)
- 会議名
- 1949年2月25日-3月9日八重山議会[2]
- 議事録
- 二月二十六日
◎議長 開会致します。(午前十時三分)
◎十七番議員 参事会の各部出納検査の意見書を議会に報告したらどんなものでせうか。
○議長 官房長が保管しているので今軍政官出迎へに船まで行っていますから後に御願い致します。
○文教部長 申上げます。色々と研究を続けて見ました。皆様の御要求は全力を高等学校に注いだ方が良くはないかとの御意見でありましたが其結果はこうなるんではないかと思います。現在の高等学校が出来た当初の教科課程と今度の教科課程とは差があります。其教科課程はある種の基準が示されているものであります。即ち八重山の高等学校の課程を編むなら必修科目と選択科目になるのであります。選択科目は御承知の通りでありますが其土地により是非必要である教科目は必修科目になす事が出来ます。
(必修科目及び選択科目の説明をなす。)
高等学校の課程は八五単位を取らなければ日本の大学への進学は出来ない様になっています。三ヶ年の間に八五単位であります。一年の三単位とは一週間に三時間の教科課程であります。皆様が高等学校を充実する様にとの御意向であり文教学校を廃止して専攻科を設ければ教員の確保、質の向上はそこでやれるのではないかと申されましたが、専攻科でやるなら教育に関する学科を設けなければいけないでせうし、又農校卒業生、高校卒業生も入学する事が出来る様にはなりますが、専攻科はそればかりでなく、自分のもっと研究して見度い、勉強してみたいと云ふ者も入るわけであります。尚高等学校は複雑な学科である上に又教育の教科を入れると云ふ事は、純粋な高等学校の姿に反し目的にも反するものと思います。又此の教育学科を是非入れるならば高等学校の複雑な学課の外に四単位を入れなければならないのである。
◎十七番議員 文教部長さんにお尋ね致します。教育科目を四単位にしたら良いといわれましたが、此れを必修科目でなく、選択科目に入れたらどんなものでせうか。
○文教部長 新制高等学校の本質には合いません。
◎四番議員 諮問案第四号は予算と関係がありますから存続する、しないは今決定出来ないのではないかと思いますから合同研究でもしてしっかり研究してから決定したらと思います。
○議員一同 四番議員の動議に賛成である。
◎四番議員 尚要求し度い事があります。参事会の会計検査の意見書を要求し度いのであります。
◎十四番議員 四番議員のものを執行して下さい。
○議長 結構な事であります。参事会の意見書を持って来るまで休憩致します。
○議長 開会致します。
(総務課長参事会の意見書を朗読す。)
◎議長 其外に何かございませんか。
○議員一同 別に本日はありません。
◎議長 では休会致します。(午後零時二十五分)
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