発電船インピーダンス号の修理にともなう”節電”の呼びかけ
主税局 税務署/琉球税務相談所の「法令及び例規に関する書類」から、節電を呼びかける1963年の文書を紹介します。
『通達文書』(R00015644B)のなかに、建設運輸局長による「電力制限に伴う節電について(依頼)」という1963年2月23日付の文書が綴られています。沖縄本島の総発電電力の4分の1強を担う発電船インピーダンス号の修理の間、「軍民両方相協力して」節電に励むよう依頼した文書です。
琉球政府職員に対しても、「屋内灯の不用灯を消灯し、電熱機器(電気アイロン、電気コンロ、電気ストーブ、その他電気暖房機器等)の使用は節電時間以外に使用していただくよう御協力願います」と記されています。
『沖縄電力三十年史』(沖縄電力株式会社、2003年)によると、発電船インピーダンス号は、1956年5月から電力の供給を開始。これにより数年間は、沖縄の電力の需給が安定したといいます。