公害衛生研究所のハブを展示会に出品

厚生局の衛生課/公害衛生研究所/琉球検疫所の「庶務に関する書類」から、公害衛生研究所のハブに関する文書を紹介します。

 

『用度に関する書類』R00086050B)のなかには、琉球新報社から琉球(公害)衛生研究所に宛てた「「大蛇、珍蛇展」へのハブ出品について(お願い)」という19711224日付の文書が綴られています。

 

「沖縄の学童を中心に一般の方々にも世界の大蛇、珍蛇を観ていただき、教育上の参考に供したい」と、琉球新報社は「世界の大蛇、珍蛇展」を開催しました。

そこに、「郷土沖縄」のハブが展示されていなかったため、「教育的な意味と沖縄におけるハブから受ける害が大きいこと」を知ってもらうため、琉球衛生研究所のハブを出品してほしいと依頼しています。

琉球新報社の依頼を受けた公害衛生研究所は、厚生局に対して、可否を問い合わせました。

「一般、並びに学童のハブに対する教育と被害防止の啓蒙上必要と思料いたしますが、本件は危険物でもありますので、出品させてよいか何分の御指示をお願い致します」とあります。

 

厚生局からの回答には、条件付きで承認するとあります。

その条件とは、観客がハブに咬まれても当局は一切責任を負わない、ハブが死亡したら一匹あたり3.5ドルで弁償させる、取扱いに十分気をつけることでした。

 

なお、当初のハブの貸出依頼には、展示期間は19711225日から翌年15日まで、返却日は16日とありましたが、1月7日付の琉球新報社の「借用証」によると、展示会の会期が延長されたため、ハブは110日まで借用されたようです。

「世界の大蛇、珍蛇展」に出品されたハブがどのように展示されたのか、来場者がどのような反応を示したのか、気になりますね。

 

 

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